スポーツ障害別のストレッチングⅡ
2.肩のスポーツ障害
肩のスポーツ障害は、肩甲骨とそれを取り巻く筋群、靭帯それに上腕二頭筋の長頭の損傷に起因することが多いとされています。
野球肩・テニス肩・バレー肩などと関係の深い筋肉は、肩甲骨に付着している肩腱板であり、構成筋は棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋になります。
棘上筋は三角筋とともに肩関節の外転運動を、棘下筋と小円筋は肩関節の外旋運動を、肩甲下筋は大胸筋とともに肩関節の内旋運動をおこないます。
野球の投球動作やテニスのサーブ・バレーボールのアタック動作などは、腕を肩より上に上げ、そこから勢いよく棘下筋と小円筋とを急激に強く収縮させて上腕を外旋させるために、棘上筋・棘下筋・小円筋の筋線維の負担が大きくなり、損傷しやすい状態に陥ります。
それから後方に伸ばされた上腕をこんどは一気に戻す(肩の内旋運動)ために、大胸筋と肩甲下筋が急激に力強く収縮されなければならず、そのために大胸筋の付着部(腱部)が損傷されやすくなります。
その後のフォロースルーでは、棘上筋・棘下筋・小円筋は慣性運動のために過伸展が強いられて損傷を招きやすくなります。
上記に示したスポーツ動作はそのスポーツを行うには欠かせない動作であり、そこに関わる筋肉の負担や疲労は拭えないものです。
そのなかでスポーツ障害へと繋がらないようにするには、スポーツ前のストレッチやスポーツ後のアイシングやストレッチが重要となりますので是非習慣化されることをお勧めします。
上記に示した筋肉の具体的なストレッチ方法はインプルーヴ(IM・PROVE)でも指導しております。
施術の際にご要望があれば指導させていただきます。
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