スポーツ障害別のストレッチングⅣ

query_builder 2020/09/16
ブログ
ΞIM・PROVEΞ

4. 膝のスポーツ障害


 下肢の運動の中心は膝です。下肢の動きは股関節を支点として起こりますが、動作の大小や速さの調節は膝関節を屈伸させて下肢長をコントロールすることによって行われます。

また姿勢や動作の安定は、膝関節がしっかりと固定されることによって維持されます。

したがって、膝関節の構造や機能に問題があれば、簡単にスポーツ外傷や障害を誘発することにつながります。

 膝関節は下肢の中で最も不安定な関節です。下肢の三大関節を比較すると股関節・足関節では関節を構成する骨同士が互いに連結して関節を安定させています。一方、膝関節では大腿骨と脛骨の間に骨性の安定構造はみられません。したがって、膝関節の機能上、特殊な解剖学的構造(静的支持機構)と強い筋力(動的支持機構)が膝関節の安定には必要となります。

 静的支持機構として関節内に半月板と十字靭帯を有し、一般的な支持組織として側副靭帯と関節包があります。

 動的支持機構としては、最も強力な大腿四頭筋・膝蓋骨・膝蓋靭帯よりなる膝伸展機構、ハムストリングス、縫工筋、薄筋、膝窩筋、腸脛靭帯、腓腹筋内外側頭があります。

 膝関節の外傷は、ほぼほぼ靭帯損傷とそれに伴う半月板損傷で、

どんな些細なケガであれ、つねに靭帯への配慮が必要となります。

靭帯は関節の一定の動きを制限しており、この制限された方向に衝撃外力が加われば靭帯を含めた静的支持機構全体に損傷ストレスが働くこととなります。

それらの衝撃を吸収し和らげることは筋肉の役目であり、関与する筋肉の強度や柔軟性の確保は、障害予防のためには必要不可欠なファクターということです。


 関与する筋肉群の強化法やストレッチ方法などはインプルーヴ(IM・PROVE)でも指導しております。

 施術の際に、ご要望があれば指導させていただきます。

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